ウマが私の生きる道

第四回 サンデーサイレンスというウマA

サンデーサイレンスが日本に輸入されるまでも、
圧倒的な力を誇っていた名種牡馬はいました。

戦後初の三冠馬・シンザンの父、ヒンドスタンは、
牡馬三冠・牝馬二冠・春秋の天皇賞・有馬記念など、
当時の日本の主要レースを全て勝っていました。

現在のトップブリーダー・社台ファームの基礎を築いたノーザンテーストは、
86年の年度代表馬・ダイナガリバーや、女王エアグルーヴの母・ダイナカール、
先日の中山グランドジャンプを勝ったビッグテーストを輩出しました。

しかしサンデーサイレンスは、過去のトップサイアーたちの記録を、
次々と塗り返していきました。

圧巻なのは94年にデビューした初年度産駒達。
いきなり、後に『幻の三冠馬』と言われることとなるフジキセキ、
皐月賞馬ジェニュイン、ダービー馬タヤスツヨシで牡馬クラシックを、
オークス馬ダンスパートナーで牝馬クラシックを制し、
日本競馬界を激震させます。
初年度産駒には、古馬なってから宝塚記念を制したマーベラスサンデーもおり、
5頭ものG1馬を出したことになります。

翌年には、いわゆる『SS4銃士』と呼ばれる馬たちが、
またしてもクラシックを賑わしました。
皐月賞でイシノサンデー・ロイヤルタッチで1.2フィニッシュを決めると、
菊花賞ではダンスインザダークが圧勝。
朝日杯を勝ったバブルガムフェローは、
3歳馬として初めて天皇賞(秋)を勝ちました。

3世代目のクラシックは息を潜め、谷間の世代かとささやかれましたが、
日本競馬史に残る『韋駄天』、サイレンススズカ、
香港Cを勝った『ドラマティックホース』、ステイゴールドが
古馬になってから大成し、成長力があることも証明しました。

日本のトップを走りながら、未だ取れていなかったダービーも、
4世代目のスペシャルウィークが武豊と共に初勝利して以来、
翌年のアドマイヤベガで連覇し、更に翌年では
アグネスフライト・エアシャカールで1・2着を独占しました。

ダンスパートナー以来出ていなかった牝馬の大物も、
5世代目のスティンガー・トゥザヴィクトリーが大活躍。
翌世代のチアズグレイスが桜花賞を制覇し、
6年目にしてクラシック完全制覇を成し遂げました。

7世代目の01年は、上半期にアグネスタキオン、
下半期にマンハッタンカフェが活躍し、
02年には、なぜか取れなかったスプリントG1をビリーヴが勝利。
同じく未勝利だったダートG1も、第8世代ゴールドアリュールが制覇。
そして、今年の快進撃に繋がっています。

先週の天皇賞・春、今週のNHKマイルCには、
サンデーサイレンス産駒の出走予定はありませんが、
オークス・ダービーと注目のサンデー産駒が目白押しです。

サンデーサイレンスは、昨年の夏、急死してしまい、
残された世代は01年〜03年生まれの3世代のみ。
しかし、フジキセキやダンスインザダークなどの
後継馬も頭角を現してきていますし、
現役の馬たちもがんばっています。
様々な形によって『サンデーサイレンス』が残されていくと思います。

 

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