林 |
会社の理念って、何ですか? |
田中 |
理念はそのまま。
Need For Changeですよ。 |
林 |
チェンジのためのニード、ですか? |
田中 |
うーん、難しいんやなぁ。
作ってから、何か変やなぁ、と思って。 |
林 |
分かるような、分からんような・・・。 |
田中 |
いや、日本語に直すとワケ分からんくなるよ。 |
林 |
はぁ。 |
田中 |
もともと、ESSの部活で使ってた言葉やから、
たぶん、普通の人には分からへん言葉で。
ディスカッションってのをやってて、
クラブでね。
英語で、議論するんよ。
「日本政府は中絶を廃止すべきだ」とか、
「心臓移植で困ってる人を助けるには」とか。
例えば、
15歳未満は、今の臓器移植法やったら、
臓器提供できひんから、
それを、法律を変えよう、とか話をするんやけど。 |
林 |
英語で、ですよねぇ。 |
田中 |
そう、英語でな。
えーっと、
現状。
15歳未満は臓器提供できない。
だから、15歳未満の心臓病の人は、
移植手術を日本で受けれない。
で、亡くなっている。
問題だぁ。
日本政府はどうしようか?
15歳未満の人でも、ドナー登録できるようにしよう。
何が問題か?
15歳未満の人では、
心の底から自分の意志として、
ドナーになることを望んでるかが分からないから。
もしかしたら、親が勝手にするかもしれない。
それは殺人じゃないのか?
というのを、どっちが良いのか、
って話していくんやけど。
そういうとき、
ほんまに、日本政府が、
15歳未満を登録できるようにしても良いのか?
なぜ、そうしなあかんねん?
って話し合うときを、
「Need For
Changeを確認しよう」
って言ってて。 |
林 |
はぁ〜。 |
田中 |
なんで、15歳未満を登録できるように
変えなあかんのか?
その、日本政府としての理由は何や?
っていうのを、
『Need For
Change』って呼んでて。 |
林 |
はいはいはいはい。 |
田中 |
それを確認しないと、
僕らは机上の空論で話してるだけやけど、
じゃあ、
日本政府としては、動く理由は何や?
っていうコトで。
それがどんな理由なんかを確認して、
「やっぱり日本政府は変える必要があるんや」
って分かったら、
やっと次の話が出来るってことで。 |
林 |
なるほどねぇ!
それがNeed For
Changeなんですね。
すごく概念的なモノですね。
日本語にある概念なんかどうか分からないですけど、
何となく分かりましたわ。 |
田中 |
そうそう。
日本語にあるんかなぁ。
だから僕もよく、
「変わらなきゃ」としか書いてなくて、
ちょっと違う意味になってしまってるんやけど。 |
林 |
そうですねぇ。
何て言ったらいいんやろぉ。 |
田中 |
とにかく説明がしにくくて。
取材に来られても、
これを言ったって記事にならんし。 |
林 |
いやぁ、
そのままで記事にしちゃいます(笑) |
田中 |
はっはっはっ(笑)
ほんと難しいから。
ちょっと困ってて。 |
林 |
概念としては、何となく理解できましたわ。 |
田中 |
話すと分かってもらえるんですけどね。
だから、よく言ってるのは、
何でもいいんやけど、
例えばこうやって、
ペンから手を離すと机の上に落ちるときには、
そこに重力がある、とか。
何かが、何かに変わるときって言うのは、
絶対に、何らかの理由がある。
その理由ってのは、
あるべきやし、もちろん、あるし。
何でも仕事をしてて、
仕事をしてる人には当たり前なんかもしれないけど、
理由が無かったら動かない。
でも、僕はまだ学生で、何にも分からないから、
常に仕事する理由を考えて動こう。
その想いを、忘れずにいようという意味で、
名付けました。
って、よく言うんや(笑)
ほしたら、まだ、何となく形になるやん(笑) |
林 |
なるほど〜(笑) |
田中 |
人が動くには理由があるはずだ。
その理由を忘れずにいよう。
ってことですね。 |
林 |
目的意識を考える、とかいうニュアンスかなぁ。
いや、これではチープな言葉やなぁ(笑) |
田中 |
どうなんやろねぇ。
言葉にしにくくてさぁ。
ただ、シクったなぁと思ってるんです。
覚えにくいし、
電話に出ても噛むしねぇ。
「にーどふぉーちぇちぇじ・・です」
みたいな(苦笑) |
林 |
はっはっは(大笑) |
●ワンポイント考察
ニード・フォー・チェンジの意味、
分かってもらえましたか?
読者のみなさんに、
この意味を分かっていただけたなら
それだけで、この取材は大成功なのです。
これからは、「何のためにするの?」
とか言わないで、
「ニードフォーチェンジを確認しよう!」
と言いましょう♪
噛まないように注意しながら。
はっはっは(大笑)
明日へ続く。 |
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