『ただ今、映画勉強中!』

映画を学ぶ。
クラブの中で映画を学ぶ。
よーし、ついでに人生も学んじゃえ♪

追手門学院大学映画研究部・シネマクリエイターに所属する、
園田くんに、日々の活動の中から得た学びを、
ここに残してもらっています。

第一回から読む

第八回 ポシャリました〜

こんにちは。
最近、ずっと夏休みに撮るための
映画の脚本を同時進行で3・4本書いています。
脚本をずっと書いていると
どうしても自分の世界に
閉じこもりがちになってしまいます。
僕を知っている人へ、
最近無口なのはそのせいです。
別に話たくないから黙っているわけではないので、
どんどん話かけてくださいね。
さて、今回は
ずっと更新できていなかったので
わりと長めにかこうかなぁと思っています。

最近、この前書いた演劇部の脚本がポシャリました!
最近、物語の半分くらいまで書いた脚本が
実現不可能なためポシャリました!
いやぁ、ここまでポシャルと元気になってきます。
もうなんでもポシャレ!
いくらでも書いてやるぞ!
みたいな雰囲気になってきます。
そんな時、ポシャルつまり無くなるというのは
「物語を作っていくうえで、
 なくてはならない重要な工程なのではないか」
とふと思いました。

脚本を書く前の段階では、
頭の中に沸いてきた雑多イメージの大半が消えてゆき。
脚本を書いている段階では、
現実不可能な場面や物語をだらけさせる場面がなくなってゆき。
撮影に入ると、
トラブルやなんかで脚本からまた何個かのシーンがなくなり。
さらに、編集作業でまたいらないシーンが削られてゆく。
物語を作るということは、
雑多に沸いたイメージを形作り、
それを様々な過程で削ぎ落としていくものだと思います。

僕が映研に入ったとき、先輩が
「出来上がった作品は、
 自分の思い描いていた作品の
 半分くらいでしか出来上がらない。」
と言ってくれました。
それは作品を作っていく上でのポシャリ、
つまり妥協やトラブルについて教えてくれたのでしょう。
しかし、ポシャッテ行くという事は
悪いことでは決してないのです。

僕は今までずっと作品を作ってきて、
いつも頭で思い描いていたものよりは
絶対に良いものが仕上がっています。
それは何故か?
確かに作っていく上でのポシャリはとても多いものです。
ひとつの物語を脚本段階で作るまでに、
何個ものそれに類似する物語がポシャッテいますし、
撮影をはじめても自分が考えていたイメージを
何度もポシャラしています。
しかし、そこには役者との掛け合いがあり、
また一緒に作っていく人との掛け合いがあり。
また撮影場所との掛け合いがあるわけです。
その中で撮影をしていると、
自分の頭に描いていたものを超えていくことのほうが多いです。
ポシャルいうこと、
それは自分の中であるいは物語を作る中で、
現時点であるものを超えた時に起こるものなのではないでしょうか。
そう考えると、
ポシャリがあればあるほど
良い物語が作られていくと考えられます。

なんでもそうですけど、
自分の中にあった限界点を超えたときに
初めて面白みというものが沸いてくるのではないでしょうか。
それが僕の場合、映画だったと言えます。
これからもどんどん脚本を書いて、
どんどんポシャラしていこうかなぁと思っています。

2003-08-03
Takashi SONODA@Cinema Creator

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